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シュランケンカーフについて持っているバッグを元に解説(エルメスで使用された革の実力とは)

2020 6/14
シュランケンカーフについて持っているバッグを元に解説(エルメスで使用された革の実力とは)

父へのプレゼントとして新しいバッグを購入しました。

購入したのはWILDSWANSのリジットという2WAY仕様のボディバッグです。プレゼント品ではありますが、レビューの許可をいただいたので現物を見ながら、使用されている革について紹介していきます。

 

バッグをメインに語ろうと思っていたけれど、このバッグに使用されている革があまりにも素晴らしかったので、また次回に。
今回の記事ではバッグをもとに使用されている革を解説します。

 

WILDSWANSのリジットに使用されている革はシュランケンカーフというクロム鞣しの革になります。あの世界的ハイブランドであるエルメスでも使用された実績のある高級レザー。使用実績は豊富で、国内においては、神戸のル・ボナーやGRAMASなど他にも多くのブランドもこのシュランケンカーフを好んで製品に適用しています。

そもそもシュランケンカーフとは?(概要)

まずは簡単にシュランケンカーフの概要を紹介します。

 

シュランケンカーフの概要
・タンナー:ペリンガー社(ドイツ)
・鞣し方 :クロム鞣し
・表情:シュリンクレザー(シボ革)
・特徴:柔軟性がありもっちりとしている、色落ちがしにくい

 

お伝えしたいポイントがいくつもあるので順々に解説します。

最高品質レザーを生み出すペリンガー社

ペリンガー社は1864年創業の老舗タンナー。カーフレザー(子牛の革)を中心とした皮革を製造している。カーフ専門のタンナーはドイツでもペリンガー社だけなんだとか。創業150年を超える老舗かつ世界的に愛されるレザーを製造しているため、会社規模は大きいと思っていたけれど、以外にも家族経営の従業員30名程度の規模感で運営されています。

 

5世代に渡って事業を引き継ぐってなんだか壮大ですよね。

 

多くのヨーロッパタンナーが大企業の傘下または廃業していくなかで、ペリンガー社は誰の手にも経営権を譲ることなく現在の地位を確立している。ペリンガー社が独自に定めた品質基準が世界的に認められていることがよくわかります。

 

品質面で面白いなと感じたのは原皮(なめされる前の皮のこと)に対するこだわりが強いところ。牛が何を食べ、どんな環境で飼育されたのかまで厳しく選定するんだとか!

 

加えて、革のpH(酸性やアルカリ性の程度を表す単位)まで管理し、クロム鞣しであっても熟成期間を設けるなどの品質管理を行っています。ここまでやるかと思わされます。ペリンガー社のこれらの努力が評価され、ハイブランドをはじめとする多くのブランドから愛されています。

シュランケンカーフの特徴

シュランケンカーフの特徴は以下の通り。

シュランケンカーフの特徴
・クロム鞣し
・シボ革(収縮率20~30%)
・発色が豊か
・経年変化しにくい

シュランケンカーフはクロムなめしの革になります。そのため経年変化は緩やかで数年使用しても表情に大きな変化は起こりません。ここは人によって好みが分かれそうですね。

 

また、発色がよく、色止め加工もされていることから購入時の表情をながく楽しむことができます。国内で流通している色数は限られていますが、どれも濁りのない発色となっていて、タンニン鞣しとはまた一味ことなった風合いとなっています。

 

発色以外にもシュランケンカーフには大きな特徴があります。それがシボ革であるという点。革を薬品に浸けることで収縮を起こし、キメの細かいシボを発生させています。収縮率は20~30%程度。これは業界でも最高クラスの収縮率なんです。

 

シュランケンカーフの特徴をまとめると購入時の美しさが長続きするシボ革ということになります。続いて、私が個人的にシュランケンカーフに対して思っていることをお伝えしていく。

私が思う魅力やメリットとデメリットを語ります

まずはざっくりとメリット・デメリットをお伝えします。上述と被る部分もありますが、あしからず。

メリット
・もっちりした質感
・購入時の美しさが長続きする
・硬さが抜けてきた後も適度なコシを残す
・傷がつきにくい
デメリット
・経年変化はしにくい
・革自体が重い

シュランケンカーフの魅力はメリット・デメリットからも分かるかもしれないが、2つのポイントに集約される。1つ目が「変化しにくいこと」2つ目に「高耐久であること」。以上について更に深堀りします。

 

シュランケンカーフはその製法から変化しない革といえます。(※正確には多少艶はでます。)
一般的な革のイメージといえば、ヌメ革などの経年変化するタンニン鞣し革ではないでしょうか?経年変化する革を好む方にとっては、シュランケンカーフの魅力はむしろ裏目に出るといえます。

 

一方で、変化しない=高耐久ともいえます。特に業界最高峰の収縮率を誇るシュランケンカーフは、密度が濃く曲げ伸ばしにも強い性質を持ちます。この密度はコシにも影響しています。

通常の革は時間が立つにつれ、硬さが抜けていきます。中にいはぐにゃりとだらしない姿になってしまうものもしばしば見受けられる。一方で、シュランケンカーフは硬さは抜けつつも、革の芯にあるコシが抜けることはありません。あまりにも薄く漉かれていなければ、みすぼらしい姿にはならないのです。

 

また、シボがあるため、傷も目立つことがありません。これはスムースレザーにはない特権ともいえますね。

あとこれは実物を触らないとわからないことですが、とにかくふっくらもちもちの触り心地なんです!
いやー本当に触ってほしい。とにかく気持ちいいんです。

 

少し話が抽象的になりましたが、シュランケンカーフの魅力は発色の良さ、さわり心地、高耐久、変化しない、このあたりになります。この魅力が気になった方は、つぎの項目にある取り扱いブランドをご確認ください。

シュランケンカーフを使った製品を取り扱うブランド

シュランケンカーフを扱うブランドを知りうる限り掲載しています。ネットで検索すれば他のブランドもシュランケンカーフを採用していることはわかったのですが、実物を見たことがあるブランドに限定しています。

ル・ボナー

国内で最初にシュランケンカーフを用いたブランド。革の目利き、製法の丁寧さは全国でも随一

WILDSWANS

今回写真を用いているブランド。こちらもクオリティがとてつもなく高い。ル・ボナーと仲が良い

GRAMAS

スマートフォン向けケースを革で作りはじめたことから革小物を展開。革業界では新進気鋭ながら着実に人気を高めている。

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最後に

今回はドイツの銘革であるシュランケンカーフについて紹介しました。

 

私自身、経年変化大好き人間のためクロム革はあまり持ち合わせていない。しかし、シュランケンカーフはそんな私でも興味を持ち、ほしいと思えるクオリティでした。

何度も申し上げるが、ぜひ実物を見て触れてほしい。他のクロム革との違いにきっと驚いてくれるだろう。
では、また!

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